WT: 100 %オーガニックコットンを使用されているということですが、なぜオーガニックコットンを使おうと思われたのでしょうか?

 

 

 

川辺さん:Tシャツの作り方について調べていた時に日本オーガニックコットン協会の勉強会に参加したことがきっかけです。オーガニックコットンはただ農薬を使用 していないだけでなく、作る時に生産者の健康を守ることにもつながることを知って、どうせなら作るなら人が苦しむような商品はよくないと思いオーガニックコットン を使おうと考えました。 

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WT:なぜこの「透ける」という問題にここまで熱く本格的に取り組まれたきっかけや制作に至るまでの経緯を教えてください。 

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川辺さん:2014年から自分の会社を立ち上げ、2015年にフリーランスで安定してきた時に、自分の白Tが透けてるのをSNSで投稿したところ、お薦めのシャツを教えてく れる人や一緒に創りたいという人がたくさんコメントを残してくれたんです。実際に友人におすすめされた商品を買ってみたら襟が太くてカジュアルなものが多く、もう少 し細部のデザインをシックなものに変更して、厚めのTシャツがほしいんだけどなぁと思ったんです。でも、なかなかしっくりくるものがなくて、「だったら自分たちで 作ってみようか」ということになりました。当時はサークルや部活のTシャツを作るようなノリで簡単にできるものだと思っていたのですが、実際にはそんなことはなく て、、2年間かかって開発することになってしまいました。 

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WT: 紡績や縫製で生地の質感は変わると思うのですが、どうやって今の「透けない」「フォーマルに見える」ような編み方にたどり着いたのですか? 

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川辺さん:最初は分厚ければ色は透けない、と単純に思っていたので分厚い布を作ったのですがそれだけでは乳首の形が出ちゃうんですね。それは気になると思い、研究 した結果、糸を強くねじりピンと強く貼ると布が凹凸がカバーされ、形もカバー出来る事に気がつきました。そして糸を普通より固くせねば、と思いその要望に応えてく れるパートナー探しに奔走しました。 

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WT:「透けない」ということ以外に、着心地や見た目で一番こだわった部分はありますでしょうか?

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 川辺さん:襟ぐりのほどよい太さや、シルエットが特徴です。アームホールを比較的タイトにしていて、スーツのようなジャケットを着ても脇がもたつかないように したり、シルエットが細く見えることでスーツパンツのラインに繋がるような意識を持っています。

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WT:生産ラインはどのようにして見つけられたのですか?工場を選ぶ際のこだわりなどあったら教えて頂きたいです。

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川辺さん:基本的には私達が工場を選定したわけではなく、パートナーとしてご一緒してくださった精巧様のつながりの中で要望に応えられる工場を選定していただ いています。もちろんラインが調整可能な工場であり、トレーサビリティを意識していたので、“撮影出来る・見学可能“という条件も意識していました。 

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WT:研究開発に2年もの時間を費やされたという事ですが、特に何に時間をかけられたのでしょうか? 

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川辺さん:縫製工場探しです。2015年に棉を積んで棉にする工場や棉農家に見学に行って、植物が糸になるまでの過程は見たんですけど、糸から生地にする段階の 工場探しで苦労しました。2016年の夏には、半年以上私達とともに試行錯誤してくださった工場にも「乳首が透けないTシャツは無理だ」と断られてしまいました。 再びゼロから工場探しをしなければ行けなくなった時、一度そこでモチベーションが切れてしまったんです。最終的にダメ元で有名な精巧様の連絡フォームにメッ セージを送ったところ、相談にのっていただくことができ、そこからはパターン作成から縫製までハイスピードでに進んでいきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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WT:最後に、正装白Tの今後の発売予定などありましたら教えてください! 

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川辺さん:2017年は8月26日(土)夜8時から、リトルトーキョー(江東区三好1-7-14)http://littletyo.com/ で透けない白T製作委員会のメンバーによる短いトー クと、限定販売が決定しています。よかったら遊びに来て下さい。